髪の帯電生・膨潤性など
日頃のお手入れの為に髪の帯電性・吸湿・膨潤性・吸着を! |
日頃のお手入れをされる上で便利な髪の性質をもう、少し、補足しておきます。 髪の帯電性/ 吸湿・膨潤性/ 吸着/ 結合/ を説明します。
吸湿・膨潤性 | |
髪の成分・ケラチンはある程度の水分がないと丈夫さを保つ事ができません。髪の吸水率は数年前TV・CMで「あなたの髪の水分量は?」「ヘア・チェックしましょう!」としてましたから、すっかりお馴染みとなりましたが、重量比で11~13%です。またこれも梅雨時の湿度の多い時や乾燥時期にお気付きでしょうが、温度や湿度に影響されます。これが吸湿性なんですが、最大で35%となります。また、痛んだ髪ほど乾燥性・吸湿性の差が激しく、パサパサとなったり、ベッタリの感じとなります。髪には修復機能がありませんから、気をつけないとますます、痛みやすいものとなってしまいます。それに最大35%まで吸収すると少しだけ膨潤します。長さにして1~2%、太さ15%程度です。昔はこの性質を使い、湿度計に髪を使用していたそうです。 (^_^) |
吸着 | |
前の項目でキューティクルの外側は親油性、内側は親水性の性質を持っているので保水性に優れているとしましたが、痛みの少ない髪はある程度、油脂を吸着しますが、植物油より鉱物油の方が吸着率は高いようです。 以前は吸収率のツバキ油が最高と信じていた方もあるかと思いますが、髪の状態・好みも考えないといけないでしょう。 また、毛皮質繊維が左図のようにラセン状になっていることから伸びを感じれたこともあるかと思います。 抜こうと思って引っ張った白髪が伸びて抜けなかったなど。 普通の状態で10%ほど伸ばしても完全に元の長さに戻ります。さらに20%くらいまで伸ばしても伸びますが元の長さには戻らなくなります。 水分を含むとさらに伸び易く、湿度70%以上の状態で引っ張れば30%、水につけて飽和状態にした髪であれば50パーセントは伸びます。 テンションと呼び、施術過程に必要となりますが、この知識も必要なものとなります。 (^_^) |