重症にきび
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重症にきびでお悩みの方に新治療発見!! |
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(00/05/20)読売夕刊からの拾い読みです。 |
従来の治療法では効果のない重症のにきびが光線治療で劇的に改善されることが防衛医大皮膚科の伊藤嘉恭講師の研究でわかり、20日、北海道岩見沢市で開会した国際光線力学療法学会で発表されるとのことです。(^_^;)
この光線療法はある種の皮膚癌に実施されているが、にきびへの有効性が実施されたのは世界で初めてとのこと。近く国際的な皮膚科学学術誌にも掲載されるということです。
にきびの主原因は皮脂の過剰分泌だが伊藤講師は体内にある「デルタアミノレブリン酸」(ALA)という物質が脂腺細胞だけに蓄積されることに着目。患者にALAを服用してもらいALAの集まった脂腺細胞に反応する630ナノメートルと670ナノメートル(1ナノメートルは10億分の1メートル)の2波長の可視光線を12分間あてることで脂腺細胞の機能を抑える臨床試験を試みた。
同学内の倫理委員会の承認を受け昨年2月からにきびや脂性肌に悩む16~38歳までの男女26人に実施。いずれも患者は過去2~3年間、ビタミン剤や抗生物質による従来の薬物療法が効果なく化膿がひどくた入院した人もいた。
ところが光線治療を1回行ったところ、症状が変わらなかった1人を除いた全員が半年以上にわたりにきびがほとんど出ない状態を維持する劇的な改善を示した。海外では皮脂分泌を抑制する「イソトレチノン」という薬が使用されているが胎児に奇形が生じる危険性があり日本では認可されていない。だがALAはヘモクロビンなどを作り出す体内物質であり安全性が高い。繰り返しにきびが出るとにきびの跡がのこることがあるが早い段階で治療を行えばそうした心配はなくなる。伊藤講師は「背中のように自分では手入れのしにくい部位や重症者でも4週間でほぼ治まる」と話しているということです。
治療例の写真を転載できないのが残念ですが、重症なケースにです。出始めとかそんなに酷くないケースは前項を参照の上、改善されることが良いかと思います。