髪の強度について
簡単にだけですが、物理的性質(硬度・強度)・化学的性質 |
数年前は「無免許美容師でも良い!」という消費者もいらしたようでしたが、髪を健康なまま保ちたいといわれる方には、もう少し髪の性質をご理解頂いた方が良いでしょう。前にも述べましたが髪の成分はケラチンで化学的にも物理的にも非常に丈夫な性質を持ったタンパク質からできています。中国では漢の時代(2~3世紀頃)のミイラにも毛髪が残っていますし、我が国でも京都の本願寺の毛綱はあまりにも有名です。
物理的性質・酸やアルカリの関係/ 形態的に見て/ 構造的に見て/ 結合/ を説明します。
前の項目で髪の太さについても紹介しましたが、大体、直径0.08mmでひっぱり強度150~200gあると言われます。ですから、上記の毛綱でなんと22トンもの物を引く事ができた計算になります。また、出始めた白髪を気にし、抜く時に必要な力を固着力と言いますが、日本人の平均50~80gと言われますので切れる前に抜けるという事になります。せっけんでのご質問の項目でも少し、紹介しましたが、上記の力が最大(丈夫な状態)に働く状態を等電点といいますが、PH4.1~4.7とかなり酸性になっています。アルカリに対しては弱くPH8.0くらいから軟化しPH10.0前後から膨潤しPH13で溶解し始めます。最近はTV・CMでもせっけんが改良され、中性というものもでてるようですが、せっけん水(PH10~10.5)は痛め易くなります。また、詳しくはしろさかさんが「日本の理美容検索」で紹介して頂けてますのでそちらもどうぞ。 |