ケミカル・ピーリングって?

2015年6月24日

qa 紫ボール ケミカル・ピーリングって?
紫ボール 肌の角質などを酸で溶かし、再生を促す新医療技術ということで 美白効果やシワ、にきびやにきび跡をとると美容整形やエステティックサロンで広まってきていますが、トラブルや副作用はないのでしょうか? 要注意・・・詳しくは日記にて!

前にも述べていますが、否定的考えではなく、 どういう事を考慮し、決断されるべきということをあげさせて頂きます。まず、
●フルーツ酸で皮膚の表面を溶かすというのは?
肌のしくみ・美しい肌を保つ為にの項でも紹介させていただきましたが、角質も決して余分なものでもないのですが、皮膚の一番、表面にあり、水分を吸収し易い性質により、垢すりエステの効果に利用されます。ポロポロと落ち、垢抜けた様な気分にはさせてくれますものの、肌のためには良くないことは今まで紹介させて頂きましたね。
垢すりですら、炎症を起こしたり、気をつけないと黒ずみすら起こしかねません。シワやにきび跡ともなりますと真皮や皮下組織にまで作用させませんと、上記の様な効果は望めません。また、この美容法は今に始まったわけではなく、1927年に米国でフェノール(石炭酸)を使ったシワ取り法として登場したが、日本人の場合、強い酸を塗ると皮膚に色素沈着や脱色などの副作用が起きることがあり、あまり普及しませんでした。最近のフルーツ酸といわれる グリコール酸AHA(アルファヒドロキシ酸)で作用が穏やかというのです(本当か!?(^^;))。 また、マイクロ・スコープではじめに拡大写真をとり、肌理(キメ)の状態も説明して頂ける様です。
健康できれいな肌とは縦横の溝が網目状に規則正しく走っているのに対し、荒れた肌は溝がなくなってしまっていたり、一方向にしか現れないという特色があります。 それで、あくまでも序々にこの肌理(キメ)細やかな肌への回復という程度が目的ですが、これすらもある程度以上、繰り返すとキメを粗くしてしまうから要注意!(当然、この程度の知識のある方に任せないと恐いことは言うに及びませんが!!(^^))
●シワ取りには?
肌のしくみ・シワにコラーゲンシワの原因で構造的なことは説明させて頂きましたが、当然、エステではこのようなことが『できる』と公言された場合は違法となるでしょう。
クリニックにて医師がされる行為となりますが、「・・・赤くなるくらいまで治療する必要がある」ということです。 やはり、真皮組織であるコラーゲンをを再構築させる必要があると。
酸を真皮まで届かせて表皮の基底層の細胞間の結合を緩める事が大切との事で ケミカルピーリングには脂質を溶かす働きがあるのでにきび(にきび跡ではありません)にも効果があるとの事です。シミ取りにはレーザー治療の方が適切でまた、にきび跡の皮膚の凸凹を治すには機械で皮膚の表面を美容外科治療の方が効果があるという事です。
●トラブルは?
日記・<美容整形にご用心>にも転載させて頂きましたが、 やはり、形成外科・国民生活センターに寄せられる訴えは急増しているのも現実だそうです。皮膚のトラブルもそうですが 何回にも分けての治療となりますから、「途中で解約できない・・・」というケースもあるのだそうです。
同じケミカルピーリングでも病院やサロンによって使う薬の濃度や時間などばらつきがあるのも現状。
また、個人差が大きく、顔の部位によっても、すぐに赤くなったり、たんぱく質が白く変性する事があるということも考えなければいけません。

豆知識
ラジオのパーソナリティが「過敏肌の私が試してみたが、大丈夫」とか「モニターに試してもらって・・・」と無責任な事を言ったりしますが、彼・彼女たちはそれが商売!
また、美しくないたいという願望は盲目にさせるものなのかもしれませんが当然、リスクのことも忘れてはいけないでしょう!
角質をはぐと確かにつるつるにはなります。しかし、それがシミやシワが取れるということにつながるのか?嘘はいけませんよね!?医師でも許される行為ではないようですが。

美容師だから、言う訳ではありませんが、美しくなるにはこの選択肢だけではないはずです。 変身を物語っている広告を見ましてもヘア・メイクの効果も大でしょうし、 欧米のエステが200年の歴史があるといいますのは、【安心して任せられて一番リラックスできるからだ】と言います。

一方通行の選択という場合は 色んな意見を聞いてみてからの決断が必要じゃないでしょうか?

Posted by koasa