ふけ症で困っています

2015年6月23日

qa 紫ボール ふけ症で困っているんですが?
紫ボール 何でもそうですが、原因が何か!?が大切です。一言でいえば代謝異常なんですが、その原因を見つける為の幾つかをご紹介します。

髪にはヘア・サイクルのあるのをご紹介しましたが、肌にもターン・オーバーがあります。役割を終えたものが新しいものが変わって役割をが新陳代謝といわれるものです。肌については肌の項で説明しますが、表皮の一番下の基底層の基底細胞が14日かけて角質細胞となり、さらに14日間止まりアカとなって剥れ落ちているのですが、14日+14日の計28日を表皮のターン・オーバーといいます。正常な場合は、このサイクルは28日とされ、この角質細胞の剥離は、細胞が非常に小さいために目で見ることができません。 つまり、実際には何十万 という角質細胞が、頭皮だけでなく全身からフケやアカになって毎日剥がれ落ちているのですが、健康なフケは常在菌が食べてしまってくれているとも言われます。従って目立つフケ不潔でもなんでもないのです。また、この俗にフケといわれるものは頭皮の老化角片の脱落するもの(落屑)と分解酸化物との混合物で、私たちが生きでいる以上新陳代謝の産物として不思議はないものです。ただこれが異常に多いのをフケ症と呼び、医学的には頭部批糠疹と名付けられています。一般的に乾いたサラサラのフケを乾性フケ、粘っこい重いフケを脂性フケと呼んで、前者は角片が多く、後者は皮脂分の多いフケ、と考えられていますが、これは誤りで、皮脂分解物が乾いて粉のようになる場合もあります。現実には 皮脂が少いために頭皮が乾燥したり、頭皮の角質の異常増殖で角片が大部分のフケもあり、こうしたフケに対しては乾性脂漏という用語は適当と思われます。
次に原因と思われる説明をしますが、ふけ症で一番多いのが脂漏性皮膚炎の軽症型なんだそうですが、この「脂漏」とは皮脂の分泌が多い事。脂漏の特徴を持つ部位である頭、みけん、鼻の両側、耳などの皮膚が赤くなり、頭からは脂っぽいふけがたくさん出る皮膚病。ところが軽症だと赤くならずにふけだけが出る。アレルギーという場合もありますし、不潔にした為、皮脂で一部の常在菌が異常に繁殖して皮膚刺激物を作ったりこの皮脂が酸敗して過酸化脂質となって皮膚を刺激して上記周期をかなり短縮します。その結果、不要となった角質と皮脂やホコリが混ざって目立つ。これはごく普通の脂性の人に多いネットリして大きく固まってできるフケです。では、対処法は? 使用シャンプーについてはシャンプーの選び方の項で説明しますが、この脂っぽいフケが多い人は毎日洗った方が良い。 また、乾燥肌で乾いたフケが出る人は

  • 毎日洗うのは禁物!
  • 洗う時に爪を立てずに指の腹で丁寧にしてるか?
  • 豚肉やホウレンソウなどビタミンB郡を多く取り、脂肪の多い食品は避けているか?
  • 睡眠や休養を十分取っているか?
  • 微熱はないか?

を確認してください。60歳を過ぎると皮脂の分泌が減るから、シャンプー回数を減らしても良いんですが、シャンプーや染毛剤が合わなくてという場合もあり、別の商品に代えると良くなることもあります。また、内分泌異常やビタミン代謝異常、ストレス等、色々な要因が関係している場合もありますから、日常生活の改善で効果が見られない場合当然、皮膚科に行かれるべきです。

 

豆知識
男性もまめにシャンプーするようになりましたから、原因も色々となりましょうが、正しいシャンプーの選び方、仕方も合わせて覚えて頂き、髪と頭皮の健康にお役立て下さい。

一応、治療薬も紹介しておきますと日本では抗真菌クリーム剤だけが医療用医薬品として認められているが、欧米では抗真菌剤配合シャンプーが普及しているそうです。従来のふけ取りシャンプーは細菌を殺す殺菌作用があるのに対し、こちらは真菌に的を絞ったというのが特徴です。日本でも抗真菌剤の硝酸ミコナゾールを配合したシャンプーがさる9月に承認され、11月下旬に発売されているとのこと。脂漏性皮膚炎の他、頭部白癬など、真菌によるふけ症には朗報といえるが、アトピーに伴うふけ症は効果が確認されていないそうです。

Posted by koasa