寒い時期に効果的な

2015年7月6日

qa 紫ボール 乾燥時期に効果的なスキンケアは?
紫ボール 美容師も職業柄、手荒れに悩まされたりするのですが、意外な解決法があるんです!

[手荒れの原因は意外なところにも・・・!?]

冬になると手が荒れて困ると悩む女性は多い。手が温かければしっとり、汗や脂がにじみ出てくる。ところが、手が冷えると汗が出ない。脂もあまり出ない。
もし、ほこりが付着したままなら、ほこりの油分を取られてしまう。事務的な仕事の人はコピーを取ったり資料を揃えたりを扱うことが多い。この紙にも指先の貴重な脂を吸い取られる。まさに脂取り紙になったしまう。気付かないところにも、手荒れのきっかけはいっぱいある。
乾燥してカサカサした手指の皮膚に洗剤やシャンプーなどがつけば刺激となって炎症をおこす。これで手荒れが本格的に始まる。ひどくなると指紋が消えたり皮膚にひびが入ったりする。痛くなったり、痒くなったりしてつらい。ガサガサして亀裂が入った指先の皮膚にストッキングがひっかかりデンセンする朝もある。
会社でキーボードをたたく時も指の腹は痛いからついつい爪をたてるようにカタカタ音を立ててしまう。それでも能率が悪くてイライラし同士になる。
「手荒れがひどいと手を見せるのが恥ずかしいからネイルサロンにも行けないしデートで手を握られるのも嫌だし」なんて贅沢な悩みを並べる読者もいることだろう。手荒れを治したり防いだりするには日常の生活で気をつけることがいっぱいある。まずは手についたほこりは小マメに洗い流す。ここでも気をつけたことがある。日本の水は軟水だから水そのものに皮膚の表面を溶かすほどの洗浄力がある。
そのため石鹸を使わずにこすっても垢をこすり落とせる。垢すりエステに行ったことのある人はピンとくるはずだ。熱いお湯が恋しい。食器洗いやシャンプーだって夏よりも高温のお湯のほうが気持ちよく感じる。これがクセモノだ。熱めのお湯と石鹸や洗剤、シャンプーなどの組み合わせは手荒れの大敵だ。
「これなら手洗いや食器洗いにも我慢できるわ」という程度のぬる~いお湯が肌に優しい。洗った後は保湿が必要になる。病院の皮膚科でも保湿用の塗り薬は処方される。が、油臭さがあったりベトつく薬品が多い。ここだけの話だけど・・・使用感では化粧品や医薬部外品に属する乳液やクリームのほうが圧倒的に優れているしお勧めできる。
お風呂上りは顔に化粧水と乳液かクリームをつける、美容液までつける人もいる。ぜひ、顔だけ特別扱いしないで手にもしっかり同じケアをしてあげてほしい、できれば、会社のデスクの引出しには小さなボトルの化粧水とクリーム(または乳液)を用意しておく。手を洗ってまだ皮膚が水っほく潤っている間にすかさず化粧水と乳液のダブルケアを忘れずに。
先日も駅前のコーヒーショップで会社がえりのOL4人組みがしゃべっていた。 「手が荒れちゃって・・・」と言いながら、いきなりお化粧ポーチを開いた。 クリームの小型チューブを取り出してせっせと手に塗って刷り込んでいた。カサカサしたところにクリームを塗っても、効果は少ない。皮膚科医が使う表現として「干し椎茸やドライフルーツに油を塗ってもみずみずしくはならないでしょ。」と言うことになる。

まずは水分を補ってしっとりさせる。同じ水分なら普通の水より皮膚にも浸透しやすい化粧水が望ましい。その後で水分を逃さないためにクリームで手指に脂の膜をつくらないといけない。これを繰り返すだけで普通の手荒れは良くなってくる。もちろん頑固な手荒れは皮膚科に行ってキチンと治療するのが治す早道と言える。スポーツ選手は男女を問わず、不思議と手がキレイだ。木枯らしのなかでトレーニングしたり冷たい地面に手をついて腕立て伏せをしている。それでも手あれになりにくいのは全身運動をして体の隅々まで血行が良いからだろうか?

豆知識
自分の肌質に合った化粧品を選んで使用することは当然のことなのですが、同じものでも使い方で差が出ることをご理解頂けることでしょう。継続は力なりといわれますが、知識も継続で積み重なると良いですね。(^^)

週間誌:女性自身 1月26日号 医学博士:福田千晶(専門はリハビリテーション、スポーツ医学): 99/01/15より

Posted by koasa