髪の帯電生・膨潤性など

2015年6月19日

紫ボール 日頃のお手入れの為に髪の帯電性・吸湿・膨潤性・吸着を! 紫ボール

日頃のお手入れをされる上で便利な髪の性質をもう、少し、補足しておきます。 髪の帯電性/ 吸湿・膨潤性/ 吸着/ 結合/ を説明します。


紫ボール 髪の帯電性
間も無く、着膨れからは開放される季節となりますが、重ね着等で悩まされる静電気を帯電と言います。子供の頃の理科の実験でも体験なり、いたずらで記憶はありましょうが、静電気の原理なり、対策は?(^_^;) ナイロンブラシなんかで梳かし、乾燥してますと髪が(+)、ブラシが(-)に帯電しますから、+同士の髪は反発し、パサパサになりまとまらなくなり、ブラシにはまとわりついてブラッシングできなくなります。前項や下図のキューティクルが丈夫な場合でもこのまとわりは傷つける原因をなりますし、痛みかけた髪やダメージ毛は尚更です。ヘア・ケアの仕方選び方)にも重要ですので簡単な防止法。ナイロンでない帯電予防のブラシもありますし、ブラッシングケア等をして梳かされるのも良いでしょう。また、梳かし方ですが、優雅に根元から毛先に・・・が魅力的ですが(^_^;)、これですと帯電し易くなります。まず、毛先の方を梳かし、からみとかなくし、少しづつ根元へと向って梳かしすすめて頂くべきです。また水が-イオンですから、以下の水分量が重要で手についた水で髪をほんの少し、湿らせてあげるだけでも静電気がなくなります。

紫ボール 吸湿・膨潤性
毛幹の構造図  髪の成分・ケラチンはある程度の水分がないと丈夫さを保つ事ができません。髪の吸水率は数年前TV・CMで「あなたの髪の水分量は?」「ヘア・チェックしましょう!」としてましたから、すっかりお馴染みとなりましたが、重量比で11~13%です。またこれも梅雨時の湿度の多い時や乾燥時期にお気付きでしょうが、温度や湿度に影響されます。これが吸湿性なんですが、最大で35%となります。また、痛んだ髪ほど乾燥性・吸湿性の差が激しく、パサパサとなったり、ベッタリの感じとなります。髪には修復機能がありませんから、気をつけないとますます、痛みやすいものとなってしまいます。それに最大35%まで吸収すると少しだけ膨潤します。長さにして1~2%、太さ15%程度です。昔はこの性質を使い、湿度計に髪を使用していたそうです。 (^_^)

紫ボール 吸着
毛皮質の繊維状イメージ図 前の項目でキューティクルの外側は親油性、内側は親水性の性質を持っているので保水性に優れているとしましたが、痛みの少ない髪はある程度、油脂を吸着しますが、植物油より鉱物油の方が吸着率は高いようです。
以前は吸収率のツバキ油が最高と信じていた方もあるかと思いますが、髪の状態・好みも考えないといけないでしょう。
また、毛皮質繊維が左図のようにラセン状になっていることから伸びを感じれたこともあるかと思います。
抜こうと思って引っ張った白髪が伸びて抜けなかったなど。
普通の状態で10%ほど伸ばしても完全に元の長さに戻ります。さらに20%くらいまで伸ばしても伸びますが元の長さには戻らなくなります。
水分を含むとさらに伸び易く、湿度70%以上の状態で引っ張れば30%、水につけて飽和状態にした髪であれば50パーセントは伸びます。
テンションと呼び、施術過程に必要となりますが、この知識も必要なものとなります。 (^_^)

Posted by koasa